デザインは一人で黙々と創り上げる作業も必要ですが、商業デザインの場合、様々な人とコミュニケーションをとり、情報を共有しながら、創り上げていくことも必要になります。そんな時に便利なのが、メールやスカイプなどのWEBを利用したサービス。すでに様々なWEBサービスを駆使して仕事をしているという方も多いと思います。
普段は私も、スカイプやEvernote、Gmailなど複数のサービスを利用して社内外のコミュニケーションを取りながらデザイン業務を行っていますが、今回は「メールの時代は終わった」と銘打ったWEBサービス「チャットワーク(ChatWork)」を紹介したいと思います。
詳しくは以下
まず「チャットワーク」を使う前に思ったことは正直、スカイプで十分なのではという印象でした。普段からスカイプを利用しているので、ファイル共有や情報共有、音声通話も可能ですし、不便なところは多少あるものの十分ではないのかと思っていました。
しかし利用してみての印象は、「便利」のひと言。
スカイプでココがこうだったら良いのにという部分が見事に実装されていました。開発の背景として、開発元のEC studioさんも以前はスカイプを利用されていたとのことですが、業務で使おうとすると様々な不具合が生じていたそうで、その問題点を全て解決した形のチャットを作るという目的の元に、1年前から開発が進められ、リリースに至ったとの事です。
機能自体はチャットなのでそれほど鮮烈な印象はなかったのですが、細かい部分に気が使われてているのが触っていて気持よかったです。
実際スカイプで現状まで作業していて感じるのが、デザインをする際に、画像や手書きのラフなどのファイルを送りあったりするのですが、画像を閲覧するには、一度ローカルに受信して、ファイルのあるフォルダを開かなくてはいけません。ほんの少しの事ですが、これが意外とストレスでお互いにストレスを感じることがあります。チャットワークはその点、その場でサムネイルが表示されプレビューできるのでこのあたりのストレスはかなり軽減され、実際会って打合せする間隔に近い形でチャットでの打合せが可能です。
画像はその場でサムネイルが表示されクリックするとプレビューができる。対応サービスであればURLからもチャット上で表示が可能。
その他にもグループチャットでは誰がどの発言をしたのか、誰に対しての返信かというのも分かりやすく表示され、送ったファイルだけではなく、サーバー上のpdfやYouTube、vimeoの動画などもURLを入力するだけで、チャットワーク上からスムーズに閲覧閲覧することができます。また作成したチャット毎にタスクが作成できるため、プロジェクトごとにチャットを作成し管理すれば、タスク管理と合わせてプロジェクト管理にまで利用できます。
タスク管理もスムースにチャット上から登録可能。
また、嬉しいのが、どの案件で、どの人が誰に対してどんな発言をしたかが視覚的に追えること。たくさんの案件を抱えていて、メールでやり取りすると、過去のメールが埋もれてしまって、管理が煩雑になり、メールで頂いていた作業が漏れてしまったり、メールを探すこと自体に時間がかかったりと、管理面で不便な部分を感じていましたが、チャットワークでは、プロジェクトごとにログが残り、またタスクも割り当てられるので、管理が煩雑になったり、タスク漏れの心配はかなり軽減できそうです。
ビジネスチャットサービスというだけあり、さらに実際の業務を通して生まれたサービスなだけに、細かい心配りはさすがだなと思いました。
無料版は、コンタクト数40でグループチャット数は14で、ストレージ容量は100MB(ファイルの転送量は200MB/月まで)となっています。まずは無料版で試せるのはありがたいですね。
導入も、操作も簡単なので、実際利用してみたほうが早いとは思いますが、もう少し詳しく知りたいという方はYouTubeに公式のデモが公開されていましたので、下記からご覧ください。
今後は「エクスポート機能」や「生成したチャットの横断検索」など、実際の業務を通して出た課題を踏まえながら、機能改善を行っていくそうで、さらに使いやすくなりそうです。さらに、近日中にはiPhone / Androidなどのスマートフォンにも対応するそうで、クラウドの利点がさらに活かされそうです。
デザインといっても様々な働き方がありますが、フリーランスからある程度の規模のプロダクションまで幅広く、デザインの現場で便利に利用できるWEBサービスだと思いました。
(AMN とのタイアップによる記事広告です。)